ポンプ車操法大会



 ポンプ車操法大会とは、6人の選抜選手で火災現場を想定して、いかに
規律正しく、士気旺盛に、早く水を出せるかを分団対抗で競う行事です。
また、2年に一度、全国大会が催されている全国的な行事でもあり、所沢市
では数年に一度、埼玉県大会への出場権があります。 ですので、県大会が
絡む年は 出場隊を決める予選会の意味合いをも持つ行事となっています。

6人の選手は、それぞれ役割分担と名称が決まっており、、、
 指揮者が、選手の指揮官として、号令を出し
 1番員が、第一線(一本目の伸張したホース)の放水長を務め
 2番員が、第一線のホース伸長と伝令、第二線放水長を務め
 3番員が、トビ口の搬送と第二線のホース伸長・伝令を務め
 機関員(4番員)が、ポンプ消防自動車の運用を行い
 吸管補助員が、水利(水槽)で機関員の補助を行います。

2006年、隣接の第十分団さんが埼玉県大会で優勝し、全国大会出場という
所沢市消防団始まって以来の快挙を成し遂げました。
今後の大会でも操法に力を入れ、技術的な向上は勿論、審査・操法要領等
の見直しなどに取り組んでいくと思います。近い将来、また栄えある大会
で所沢市の名前が聞けるかも知れませんね。。。


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台風接近のよる雨天の中、開会式/選手宣誓!

いよいよ演技の順番です。待機線に集合し、整列!!

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あつまれッ!という指揮者の号令で、2m前の集合線
と呼ばれる線に各自が集合して再整列の後、指揮者の
番号ッ!の号令で人数確認を行い、指揮者が消防団長
に操法開始を報告します

指揮者が火災現場の想定を選手に告げ、乗車ッ!の
号令で消防車に一斉に乗車し、機関員が消防車の
エンジンをかけ、現場へと移動(したと想定)します
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操作ぁ~ハジメ!の号令で直ちに降車し、消火作業
の開始です。3番員と機関員は吸管を伸ばし、後方
待機していた吸管補助員は、吸管投入と同時に水槽
から吸管が飛び出さないよう押さえ、機関員は水槽
から消防車に水を汲みあげます。
車両後方で3・4番員が作業している頃、1・2番員
は第一線ホースの伸張です。1番員は筒先を背負い、
ホースを1本担いで火元と想定されている火点近く
まで走りホースを伸張、2番員が消防車からホースを
2本伸張して1番員の伸ばしたホースと結合します。
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1番員が伸張したホースの先端に背負っていた筒先
を結合し、構えた所に2番員が結合,同時に1番員
が放水始めッ!の号令をかけ、2番員が復唱し、
機関員の元へ回れ右で全力疾走!伝令します。
機関員が2番員の伝令を受け、ポンプを操作して
ホースへの送水を開始します。伝達を終えた2番員は
再度回れ右で駆け足し、1番員の放水補助に向かい
ます。1番員は、注水姿勢で筒先を構えバルブを開き
帰ってきた2番員の補助で火点に注水します。
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1系統の注水では消火できないとの想定で、指揮者の
第二線延長ぉ~始めッ!の号令で、トビ口を搬送して
きた3番員と1番員の補助をしていた2番員が2
ルート目となる第二線のホース伸張をすべく全速力
で消防車に戻ります。
今度は2番員が筒先を背負って先端のホースを伸張し
3番員が、消防車の反対側からホースを2本伸張
して2番員のホースに結合し、2番員の号令で3番員
が放水の伝令を担い、2系統での放水を開始します
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無事火が消えたとの想定で、放水やめッ!という指揮者
の号令で、1・2番員がバルブを回して注水を停止し
復唱します。同時に3番員が、機関員への送水停止の
伝令に走り、機関員は3番員の伝達を受けて送水を停止
します。3番員が帰ってきた所で伝達終わりッ!の号令
を合図に1・2番員が再度バルブを開き残水を出して
ホースの圧力を除きます
収め~ッ!という指揮者の号令で、撤収開始です!
1・2番員はホースから筒先を外して背負い、3番員は
トビ口を持ち、それぞれ消防車へと戻ります。
機関員はポンプを停止してエンジンを止め消防車から
ホースを外します。吸管補助員は吸管を水槽から抜き
出し、吸管の水抜きをします。
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1・2番員は筒先を下ろして消防車に格納し、3番員
はトビ口を収納し、それぞれ集合線に戻って各自で服装
点検を行います。機関員が集合線に入り、指揮者と共に
服装点検を終えると、指揮者の号令で各自が点検結果
を指揮者に報告します。
報告を受けた指揮者が、消防団長に操法の終了報告を
行い、わかれッ!の号令で敬礼して現場から撤収し、
演技終了です! 選手の皆さん、お疲れ様でした!!

* タイムは、第一線が、指揮者の「操作ぁ~始めッ!」の号令の後の
機関員の「ヨシッ!」の「ヨ」の言葉から、1番員が火点の的を倒す間
第二線は、指揮者の「第二線延長ぉ~始めッ!」の号令で1番員が復唱
「第二線延長ぉ~始めッ!」の「メ」から2番員が火点の的を倒すまで
を計測しています。
規定のタイムは第一線が55秒、第二線が65秒で、このタイムにプラス
マイナスで1秒につき1点の加点・減点がなされることになります。
その他に乗車までや車両周り,火点等の区間で「気をつけ」や「至り」
の姿勢、定められた動作や号令がなされているか などが、それぞれに
採点され、総合的に志気やホース伸張具合などを加味して、分団の点数が
決まるようになっているようです。


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1996,2011 Tokorozawa Fire7 Volunteer Corps