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'05年 所沢市消防団 第七分団 県外研修

in 小千谷地域消防本部 06/05




odiya1  ~頂戴した資料より~
小千谷市 消防関連データ
  ・人口:41380人
  ・世帯:12348戸
  ・分団数:分団8および本団1
  ・定員:810名 うち在籍739名
  ・車両:ポンプ車6台 積載車7台

  ・10/23 PM17:56より僅か40分間に震度5以上が
      7~8回、初日は計11回、有感地震は160回以上
  ・災害時水利状況:消火栓すべて使用不可,
      防火水槽は387中80のみが利用可であった

写真は、お忙しい中を御登壇・御説明頂いた
  小千谷市消防団 金子 副団長様


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お見せ頂いた数々の被害写真。 私達が小千谷を訪れた時は、本当に被害に遭われたのと
目を疑うほどに町並みが復旧していて、感嘆しましたが、写真からは地震直後の様子が
生々と伝わってきました。


小千谷市消防団に聞く 中越大震災
Q.活動で苦労された点は?
 A.・現場が多すぎて、指揮者を回せず、指揮本部から現場を見ずに指揮する必要があった。
   ・警察も人員不足で職務の線引きが難しく、長期的・継続的に交通整理などの業務を行う必要があった

Q.活動中、ご家族はどうされていたか?
 A.被災している団員も多かった(24.76%の団員宅が全・半倒壊した)が、それを省みず活動を行った。

Q.災害活動中、仕事はどうしていたか?
 A.それどころではなかった。

Q.災害時の連絡手段は?
 A.集中豪雨災害の時は携帯電話が使えたが、今回は使用不能に陥った為、数少ない消防車積載の
   交信無線と、団本部に各分団から合計40名を常駐させ、自転車等による伝令で対応した。

Q.今後同様の災害が発生した場合、教訓・要望からの活動優先順位は?
 A.人命優先(困っている方々は大勢いらっしゃっるので、決断は苦渋を強いる。)

Q.活動中の期間・活動時間ならびに交代時間は?
 A.24時間、交代で14日間続行した。

Q.災害時の移動手段は?
 A.主として自転車。山間部や孤立した地区へは徒歩

Q.今災害を前提とした訓練を実施または計画したか?
 A.従来からの訓練に加えて、今後は無線資格の取得や活用訓練を積極的に行っていく予定。

Q.消防団としての活動内容は?
 A.倒壊現場における救出活動,住民避難誘導,土砂崩れ・陥没地域の警戒・応急処置,
   応援隊への道案内,交通整理,通電時の防火警戒,防火水槽の水利調査,夜警 等

Q.災害活動中に多かった意見・要望は?
 A.様々な要望が出され、消防団の職務とはかけ離れたものも数多かった。特に多かったのは雨漏り。

Q.必要資機材は?
 A.携帯電話が使えず、消防無線の交信機の需要が大きかった。

Q.常備している資機材等で最も役に立ったものは?
 A.消防車 車載の消防無線交信機が役に立った。

Q.分団としての指揮はとれていたか?
 A.地震以前に集中豪雨等の災害もあり、団員の統率は極めて良かった。

Q.災害が発生してからどの時点で招集がかかったか?
 A.以前の災害で、何かあれば消防小屋へ、という習慣があり災害直後に参集した。

Q.今災害の反省点があれば教えて下さい。
 A.・情報収集が非常に難しかった。無線による交信の必要性を強く痛感。
   ・常日頃から隣近所と仲良くしよう!ということに尽きる。






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地震の30分前に撮影されたという、いわゆる「地震雲」
写真は西空に沈む夕日ではなく、南の方角であったとか。




おわりに
記事の最後にあたり、研修を快諾して頂いた小千谷市消防団・消防署の皆様、
研修を手配して頂いた所沢市消防本部の職員の皆様に厚く御礼申し上げます。

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1996,2005 Tokorozawa Fire7 Volunteer Corps