応急手当普及員 講習



所沢・入間・狭山の三市合同で行われた応急手当普及員
資格講習に 参加してきましたので、写真を交え 簡単にまとめてみました。



§ 応急手当普及員とは…?

 日本では、119番通報から救急車の到着までの時間が平均で5~6分と言われています。
もしも自分の身近で人が倒れ、心臓が停止してしまっていたら・・・?

救急車が到着するまでの間に 何も処置をしなかった場合、その後に どんなに医療費をかけ
名医の手にかかっても、傷病者の命が助かる確率は極めて少なく、奇跡的に助かっても重度
の後遺症等が残り、社会復帰が難しくなってしまいます。

一方で、救急車が到着するまでの その5分間に、心肺蘇生等の適切な処置が行われていれば
傷病者の命が助かる可能性が大幅に増大する事が判っています。

国民の大多数の人が、運転免許証のように、応急手当と心肺蘇生の知識と技術を有していたら
一体どれだけの多くの命が助かるでしょうか...?

基本的な心肺蘇生の技術を習得できる資格「普通救命講習」の更なる普及を目指して、消防
職員だけではなく、一般市民でも救命講習を指導でき、普及・啓発ができるようにと、指導に
必要な知識と技術を習得するために設置された資格が、 この「応急手当普及員」です。




~ 1日目:おさらい ~
1日目は、所沢・狭山・入間の三市での、救急の現状についての説明から始まり
上級救命講習の"おさらい"に加え、心肺蘇生の歴史や、多少突っ込んだ基礎医学
の知識等の習得が主な内容でした。

ems_01 受講場所は、狭山市消防本部
の講堂で、我ら所沢市消防団
の各分団の団員に加え、一般
の応募してきた方々も一緒に
受講致しました。
皆さんとても意欲的かつ熱心
で気持ちよく受講できました

写真は、救命講習で真っ先に
習うことが多い、カーラーの
救命曲線です。
心臓停止後何分間でどの程度
の致死率になるかをグラフで
表したものです。


昼食を挟んで、午後からは、いよいよ実技を交えたおさらいです。

ems_02 参加していた方々は、所沢は消防
団員が多かったものの、主婦の方
や看護婦さん,定年退職したけど
まだまだ元気な方、、、等々様々
でしたが、

皆さんヤル気満々で、実りある
講習を!という心構えで受講は
していましたが、気押されて
さらに気が引き締まる思いでした

上級救命のおさらいですから、当然 乳幼児の心肺蘇生や異物除去もありました。
ems_03 ems_04

最後に、除細動の原理を学び、AED(Automated External Defibrillator)を用い
心肺蘇生法のおさらいをして、1日目が終了となりました。




~ 2日目:指導要領 ~
2日目は、普及員講習の要、指導要領の学習です。
ems_05 前日の最後に引き続いて、AED
を使用した乳幼児の心肺蘇生の
方法をおさらいしながら学び

いよいよ、普及員の真骨頂たる
指導技法の習得です。

まず応急手当が必要なのだということ,自分の経験等も交えて講習に興味を持って貰う事
受講者が行ったことについて、褒めること、、、などの、指導のポイント
心肺蘇生の資機材1つに対して受講者は5名、指導者1名に対して受講者は10名まで
という実施要領
受講者に対する話し方や、能率的に指導するためのレッスンプランの作成方法などを学び
ました。




~ 3日目:効果測定 ~
3日目は、いよいよ実技試験ともいうべき、効果測定です。
ems_06 流石に講師たる立場にならんと
する普及員の効果測定。。。
2日間の成果が試されました
教官の方々の丁寧な指導にも
助けられ、全員合格!晴れて
普及員の一員となることが
出来ました!!(多謝
今後は知識を分団に持ち帰り
逐次フィードバックし、また
普段の生活でも役立てたいと
思います。





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1996,2008 Tokorozawa Fire7 Volunteer Corps