上級救命 講習



先頃、南分署で行われた「上級救命講習」のついて 簡単にまとめてみました。

我が第七分団は、普通救命講習が必須の所沢市消防団にあって、平成13年3月に
消防本部 講堂で行われた「上級救命講習」を皮切りに、3~4年に1度、それ
までに入団した新たな七分団員達も交えて再講習を受け、技術の復習と新しい救命
ガイドラインに則した知識を習得してきました。

今回の講習は3度目となる再講習であり、団員で「応急手当普及員」の取得を
達成した者が3名いたことから、有資格団員が助講師をするという初めての
試みでもありました。



§ 上級救命講習とは…?

 日本では、119番通報から救急車の到着までの時間が約6分と言われています。
もしも自分の身近で人が倒れ、心臓までもが停止してしまっていたら・・・?

人間の脳は、身体の他の部分と違い、血液によって運ばれてくる栄養素無しに生存
できません。
血流が止まってしまった場合、およそ3分後には壊死が始まると言われています。
身体の運動機能や記憶,感情といった大事な部分をつかさどる"脳"。 一度組織が
死んでしまったら、どんな医療費をかけても、どんな名医の手にかかっても、元通りに
戻ることはありません。

救急車が到着するまでの6分間に、心肺蘇生等の適切な処置が行われれば、傷病者の
命が助かり、元通りに社会復帰できる可能性が大幅に増大する事が判っています。

「上級救命」は、基本的な心肺蘇生の技術を習得できる資格「普通救命講習」の応用
として、ご年配の方や、乳児・小児への技術をも習得できる内容となっています。



半数以上の七分団員に、団員の奥様2名、隣接第八分団の班長さん1名を加えた
総勢18名で、申し込み、所沢市消防本部 南分署の会議室にて開催されました。
七分団員のうち3名は、受講者ではなく、なんと助講師という扱いです(汗)

sls_01 前回の再講習時と全く同じ救命
ガイドラインということで、
あまり大きな変更点もなく
おさらいが中心でしたが、
皆とても意欲的かつ熱心に
受講できました。

写真は、講師の職員が用意
して下さった毎度お馴染み
プロジェクターです。
図解やビデオ交じりの解説
はとても分かり易く助かり
ます。


sls_02 食い入るようにプロジェクターに
映し出される映像を観る団員達。

丸一日みっちりの内容ですが、
眠気もへっちゃらです!

ポイントはなんと言っても、人工
呼吸ではなく胸骨圧迫にあるのだ
という事が大変よく判りました。

今回は講師の方が、南分署の救急
隊員だったこともあり、生の現場
の声も聞くことができ、とても
勉強になりました。


sls_03 講義とおさらいを終えたら、昼食
を挟んで、いよいよ実技です。
方法をおさらいしながら学び
あとは手順を繰り返しながら、
パネルを見たり、レクチャーを
受けながら、何故次にその手順
なのか理解を深めます。

えーと、人が倒れていて…(汗
講習の段階からそのようでは、実際
に万が一の事態に遭遇したら錯乱
してしまいます。
反復して行い、身体に手順を叩き
込む事も重要ですね!


sls_04 上級救命ですので、乳児の心肺蘇生
も習得します。

どうでもいいことですが、未婚で
パパになっていない団員と、既に
パパな団員では、当然のことですが
赤ちゃんの扱いが異なります(苦笑
勿論、安心して見ていられるのは
後者ですね!!

人形を使って、喉に物が詰まって
しまった時の背部叩打法による
異物除去も行いましたが、意外にも
ことのほか難しかったのが印象的
でした。


sls_05 講習の最後は「効果測定」、いわ
ゆるテストです。
試験官は、南分署の講師2名と
団員の助講師3名です。
丸一日みっちり真剣に学べた一同
は、勿論全員合格できました。

万が一、身の回りで緊急事態が
生じてしまったら…その時は今回
の成果を遺憾なく発揮し、
命のリレーのバトンを繋ぎ止めたい
と思います。

南分署の皆様、御協力有難うござい
ました!(多謝






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1996,2010 Tokorozawa Fire7 Volunteer Corps